子供の動きと足の関係

子供がとても活動的であるこということは、誰もが知っている事実です。子供には、できるだけ運動やスポーツに参加する機会を提供するようにしましょう。また勝負の結果ではなく、純粋に運動することを楽しみながら、子供たちにスポーツの楽しさを教えてあげることが大切です。定期的な運動は血液の循環をよくし、筋肉の強化、筋肉の運動能力を高めるなどの効果があります。またスポーツに参加することで自立性、チームワーク、健康な体の大切さなど、子供の成長過程にとって非常に重要な事を学ばせることもできます。

トレーニング

子供はそれぞれのペースで身体的に成長し、またそれぞれ異なった運動能力を持っています。いくらトレーニングをしても子供の自然に持つ運動能力を上げることはできませんが、トレーニングにより筋肉運動能力と遂行能力を高めることは可能です。子供(特に10歳以下)のトレーニングは、スポーツの種類に関わらずしっかりした技術と基礎動作に集中することが大切です。専門医によると、早すぎる時期にある特定のスポーツだけに集中してしまうと、後に足や足首の障害がでる可能性が高いともいわれています。スポーツの種類を選ぶのは、10代の後半まで待つ方が賢明なようです。また運動前のウォームアップは年齢に関わらず怪我などの予防に効果的ですが、支持・運動組織が発達中の子供たちにとっては特に大切です。早期からきちんとしたストレッチを行うことは、筋肉の発達に伴いスポーツを行うための適した基盤作りも助けます。

発育中の骨と靭帯

まだ完全に発達していない子供の骨は大人の骨とは異なります。子供の成長期にみられる骨端軟骨は、女子で13-15歳まで、男子で15-17歳までに骨化し、この時期まで骨の成長が続きます。この軟骨はストレスがかかると、腱や靭帯よりも負傷しやすい傾向があります。反対に大人の場合は、骨折が起こる前に靭帯が伸びたり切れたりします。長期にわたる負荷は骨端軟骨の炎症を起こす原因になるので、気をつけるようにしましょう。

子供たちには、いろいろな種類のスポーツを経験させることをお勧めします。これは陸上、体操、テニスなど毎日長時間のトレーニングを必要とする競技をする子供にとっては特に重要です。ある一つのスポーツに集中し、一度に何時間も練習をする子供は、怪我や障害を起こしやすいという統計もあります。

足の治療を専門とするアスケル公認の理学療法士、整体師の下で足の長さの差、弱点、バイオメカニクスのバランスの崩れなどを調べることで、怪我や障害の予防に役立てることができます。

多くの子供のつま先に過度のねじれがみられます。これは足底アーチ (土踏まず) の低下として一般的に知られていますが、ほとんどの場合、土踏まずの低下は医学的な治療をしなくても自然に解消します。子供が明らかにつま先のねじれに不快を感じる時は、怪我や障害を起こす徴候かもしれません。活発な子供には次のような怪我などがよくみられます。

足首の捻挫

幼年期を過ぎた子供には骨折よりも捻挫がよくみられます。捻挫の場合にも足首の腫れを伴うことがあります。早い回復のためには、即時の手当てが必要です。理学療法士の処方するバランス、ストレッチトレーニングを実行することで、筋肉機能をより早く回復することができます。

骨折

子供のスポーツ選手には疲労骨折がよくみられます。骨端軟骨は特に怪我などをしやすい部分ですが、骨幹の骨折もみられます。骨折がひどくない場合は、休息と骨折部の固定だけで済むこともありますが、複雑な骨折の場合にはギプスや手術などが必要になってきます。

踵骨の骨軟骨炎

骨端軟骨の炎症は、負担をかけた後に悪化する踵の痛みとして現れます。これは踵の靭帯を通じて、骨との接点にかかる過労が原因になります。主に休息したり、氷を使って冷やしたり、踵部を上げて治療します。

過労性脛部痛 (シンスプリント)

この疾患には休息をとることが一番の治療です。痛みがとれない場合は、医師にかかって筋肉の強化トレーニング、治療用の靴、カスタムメイドのインソール(靴の中敷) などの処方をしてもらいましょう 。

子供がスポーツで活躍するのを見るのは親にとって非常に嬉しいことですが、そのためにプレッシャーをかけすぎることは身体的・精神的な負担に繋がりかねません。子供たちが純粋にスポーツを楽しめる環境を整えてあげることが大切です。